このピラミッド弁当なるものを解説するためには、まず、「ピラミッド倶楽部」というサービスを解説しなければなりません。
ピラミッド倶楽部とは?
皆さん、ピラミッド型の入れ物にバナナを入れると、腐るまでの期間が長くなるという話は聞いたことがないですか?僕はあります。何度もあります。
で、それが事実であろうとなかろうと、そのウワサを聞いた時点で、実験してみたくなるのがカヤックです。さっそく社内にピラミッド型の入れ物をつくり、そこにモニターを入れました。
ピラミッド倶楽部では、ピラミッドパワーを浴びたいというWEBサービスを募集しました。依頼のあったサービスをモニターに表示します。すなわち、WEBサイトそのものにピラミッドパワーをあてて、そのWEBサービスの寿命がどこまで延びるか実験しようというまわりくどい企画。さらに、その社内にあるピラミッド型の置物を、WEBカメラでリアルタイム中継するというのが、このサービスの全容でした。
ここまで読んで、意味がまったくわからない人は、これ以上は深追いしなくてOKです。
要はひと言でいうと、「あやしいサービス」ってことです。
そのサービスの延長として、「ピラミッド弁当」を販売しました。
これです。
ピラミッド型の蓋がついた弁当箱。
弁当箱の中の食材にピラミッドパワーをあてて、新鮮さを保たせる。
そういったコンセプトの弁当箱です。
で、このサービスのすごいところは、「腐りにくい」というコンセプトだけではありません。
それは、弁当箱の中に付属している「L字型の仕切り」。
この仕切りが2つ入ってるのですが、向きや角度や組み合わせ次第で弁当箱の中を何通りもに仕切れます。
まさにピラミッドの中の迷路のよう。
おお、これはすごい!楽しめる!
と当時の僕は興奮していたのですが、その魅力がわかる人は"ゼロ"。
で、何個売れたのか?と聞かれれば、当然"ゼロ"。
なんせ、素材にこだわったため(マイナスイオンを発するという銅)、専門の職人にしかつくれず、ほとんどが彼の人権費で売価は28,000円。こりゃ、売れないですね。
でも、あきらめてはいません!
こういったリアルなグッズの開発と販売を。
普段ネット業界でバーチャルなことばかりをしているから、きっとやりたくなるんでしょう。いつかはヒットを!と願い続けること10年。ただ今、仕込み中です。