なぜ、このサービスがあがってきたのか、たぶん、みんな不思議だと思います。
だって、取りあげるまで僕も存在そのものを忘れてましたから。
でも、
2007年にカヤックの面白ラボBM11がつくったもの77個を改めて眺めてみました。
ぼんやーり眺めていると、ふと目にとまったのが、この「日刊たべもの」でした。
仕組みはというと、毎日違う食材をあらかじめ設定しておき(たとえばトマトとかキュウリとか)、WEB上からそれにまつわる情報をとってきて、自動生成でマガジン形式で表示してしまおうというサービスです。
いわゆる2006年頃から流行りだした「マッシュアップ」の技術を使っています。毎日1食材、日替わりで更新されますが、自動収集して表示されるので、運用の手間はまったくかかりません。
運営者にすら忘れされているにも関わらず、黙々と更新を続ける自社媒体は、天空の城ラピタに出てくるあの住人が誰1人いなくなっても永遠に働き続けていたロボットを思い出させます。
で、このサービス意外とすごいなと、改めて。
Googleが、世の中のすべての情報をアーカイブすることを使命に生きているのだとしたら、もしかしたらそのアーカイブされた情報を使って、どのように編集していくかコンテンツにしていくか、というところにカヤックとしての活路があるのかもしれないなぁと最近漠然と考えていたわけです。
この「日刊たべもの」は、そのプロトタイプとなるものではないかと、ふと思うのでした。カヤックの未来を象徴しているサービスかもしれません。