第2回「777Project」で立ち上げたサービス。
いや、もとい。立ち上げてはいませんでした。
カヤックの第2回「777Project」を紹介するページにも、こう書かれています。
「LinkRoad:ネット上のリンクの軌跡をマッピング。構想が壮大すぎて、開発途中で断念したプロジェクト。」
そうでした。
「7月7日に7個サービスを立ち上げなければいけない」と自分に課した厳しい掟。その掟に忠実でありたいがために、7月7日に構想を書いたページだけを用意して、近々オープン!と書いてリリースしました。そして結局、永遠にオープンすることのなかった幻のサービスです。
いったいどんなサービスだったのでしょうか?
うむ。この解説を見るだけでは、さっぱりわかりません。どこまで開発が進んでいたのかすら不明です。
でも、確かに構想はデカかったはず。
だって、サービス名の由来。
これ、シルクロードにヒントを得ての「リンクロード」ですから。
その名のとおり構想は壮大だった気がします。もちろん、独自ドメインも取得。
気合が入っていたことだけは確かです。
さて、このサービスを通して学んだことです。
「無理でした」という挫折感を味わうよりも、なんとか帳尻を合わせてでも、成功体験を得た方がいい時もある、ということです。
実際には立ち上がっていないので、「7個つくりました!」と言っても、それは嘘。ですが、時には自分をだましてでも「立ち上げた」と言いきってしまう方がいい。そうすると達成した気持ちになる。達成すると、次の目標が達成しやすくなる。もちろん次回の目標設定は、さらにハードルがあがるわけですから大変です。でも達成したという成功体験が、次の成功の精度を上げる。
一度、達成できずに諦めてしまうと、ずるずると目標レベルが下がるだけではなく、次に達成するのがさらに難しくなる。
「帳尻あわせの効果」これを経験として学びました。
ちなみに、この経験は2007年に立ち上げた面白法人ラボ「BM11」にもいかされています。
年間77個のプロジェクトリリースという無茶なハードル設定を見事に達成!
でも、後から見ると、明らかに数あわせとしか思えないような意味のないものも、いくつかあります。もちろん、つくっていないのにリリースということはありえませんが。
こうやって達成したことで、これを書いている2008年、「今年のハードルは88個」。成長することができたわけです。
そして、当然作ってるものは、昨年より今年の方がクオリティが高い。そして今年ももちろん達成する。
結果、その次の年もハードルをあげられるのです。